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【協賛企業 ダイキン工業株式会社】
ダイバーシティ推進の取組み(2020年12月24日掲載) 音声読み上げ


ダイキン工業株式会社 人事本部 ダイバーシティ推進グループ担当課長 野間 友惠


ダイキン工業のダイバーシティ推進
ダイキン工業では、ダイバーシティ・マネジメントを経営の柱の一つと考え、これまで性別、国籍、年齢や障がいの有無などを問わず、多様な人材の活躍を推進してきました。とりわけ女性活躍推進については、2011年に経営トップ直轄のプロジェクトを立ち上げ、全社を挙げて取り組んできました。2015年からは、女性活躍を推進する専任組織「ダイバーシティ推進グループ」を人事本部内に新設しました。戦略経営計画の中でも「人を基軸におく経営」を基盤とした人材力強化の一環と位置づけ、ダイバーシティの推進活動を続けています。

女性活躍のための支援策はキャリアアップ支援
出産・育児といった女性ならではのライフイベントについては、育児休暇期間を延ばすのではなく、働き続けることで能力を向上させキャリアアップしていけるよう支援する、というのがダイキン工業の基本姿勢です。性別にかかわらず意欲ある従業員一人ひとりが仕事と家庭を両立できる風土の醸成を目指し、出産・育児を乗り越えるための施策を思い切って打ち出してきています。
例えば、子が出生した日から1年未満で復帰する人にはプラスのサポートを提供、6ヶ月未満で復帰する人にはさらに思い切った支援策を導入しています。一見、育児休暇を長く取れる方が「良い会社」と思われがちですが、ダイキン工業では、公私ともに充実した生活を送るために、育児休暇からより早く復帰し、仕事と家庭のバランスを上手く取りながら、仕事で活躍したいと思う人に対してプラスの支援をしています。
「育児支援カフェテリアプラン制度」は、小学校6年生までの子どもを持つ共働きの従業員(および母子家庭、父子家庭の従業員)を対象に、残業ピーク時や出張、子どもの病気など突発的なピンチに際して利用できるメニュー(ベビーシッターサービスの利用、別居の親に子どもの面倒を見てもらうための交通費など)を定めて、これを利用した場合、1家族につき年間20万円を限度に会社が費用を補助します。生後6か月未満で職場復帰する人には通常の3倍の年間60万円、1年未満で復帰する人には30万円まで補助しています。
保育所入所支援策として各々の住む地域や事情に応じたノウハウや情報提供などを実施する保活コンシェルジュサービスや企業主導型保育所への入所をサポートするマッチングサービスも提供しています。会社としては従業員一人ひとりが働きながら自身の能力を伸ばし、かつ、会社に貢献することを望んでいます。

女性管理職・リーダーの育成
女性管理職・リーダーを育成するために様々な施策を打ち出してきました。
2015年から女性育成のための仕掛けとして、「女性フィーダー(育成)ポジション」の設置をしました。「女性フィーダーポジション」とは、部門の意思として、“このポジションには女性を登用する”と決め、候補者を具体的に定めて、計画的に育成・登用していくポジションをいいます。候補者が決まったら、そのポジションに登用するまでに必要な経験を整理した上で棚卸し、育成計画を作成し、計画的に育成します。人名を挙げて管理職候補者を把握し、育成していくことに、以前から取り組んできました。この仕組みは、ポジション側から育成の仕掛けをつくろうということが特徴です。候補者の昇進が必ずしも約束されているわけではありませんが、チャレンジングな仕事を渡し、意識的に鍛えることで、成長の加速につながると考えています。
また、女性のリーダー・管理職層を育成していくことを目指し、「女性リーダー育成研修」を2011年以降、継続して実施をしています。

社外評価
多様な人材の能力を活かしてイノベーションの創出、生産性向上等の成果を上げていることが認められ、2016年、経済産業省の「新・ダイバーシティ経営企業100選」に選定、女性の活躍推進に関する取り組みが優れている企業に対して厚生労働大臣が認定する「えるぼし」の最高位も取得しています。
経済産業省と東京証券取引所が共同で女性活躍推進に優れた企業を評価し発表する「なでしこ銘柄」への選定は、6年連続7度目となります。

大阪大学とダイキン工業の産学連携による女性活躍推進事業
大阪大学とダイキン工業、医薬国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所(医薬健栄研)は、2016年度より、文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」に採択され、全国に先駆けて女性研究者のクロスアポイントメントを実施するなど、大学と企業の壁を超えた女性研究者・技術者のリーダー育成とすそ野拡大を推進してきました。
2019年度からは、二つの教育プログラムを開始しています。
「育休中キャリアアップ支援プログラム」では、当社社員が育児休暇中に大阪大学の授業を受講できます。育児休暇中の期間をキャリアアップのために有効活用できる仕組みとして、人間科学部、経済学部及び工学研究科の授業を学生と共に受講するものです。当社社員は、科目等履修生として登録・受講します。オンライン授業も受講できますが、対面型授業では、大阪大学の一時預かり保育室に子供を預けて履修することができます。
また、「女性リーダー育成プログラム」では、若手女性技術者が理系女性大学院生とともに大学院講義科目としてイノベーションとインクルーシブ・リーダーシップについてのプログラムを受講します。女性大学院生と企業の若手女性社員が混合チームを作り、ディスカッション、プレゼンテーション等を通して、リーダーシップを磨き、自らの意識と行動を変えるきっかけを作れるよう、急速な変化の時代に対応するスキルや知識を学んでいます。
2020年度は、ダイキン工業だけでなく企業計6社から女性社員28名、女性大学院生14名が自宅や勤務先、研究室など、さまざまな環境下からオンラインで受講しています。
大学と企業が共同で行う教育プログラムの先駆けとなる事例でメディアにも取り上げられ、女性のキャリアやスキルアップにつながっています。

今後も、社員一人ひとりが最大限に能力を発揮できる環境を目指して、ダイバーシティ・マネジメント推進の取り組みを加速させていきます。