北海道大学
異分野meetup交流会の取組 音声読み上げ
掲載日:2022/02/28
更新日:2023/12/22
「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」(代表機関;北海道大学、共同実施機関;室蘭工業大学、帯広畜産大学、北見工業大学、日東電工株式会社、株式会社アミノアップ)において、女性研究者の研究力向上とリーダー育成のための取組として、連携機関協働で異分野融合・共同研究推進のための研究交流発表会「異分野meetup交流会」を実施しました。
別途牽引型事業で実施する「女性研究者リーダー育成共同研究助成(KNIT共同研究助成)」に向けた共同研究マッチングの機会と位置づけ、2019年度は、オリジナルのノボリ型フォーマットによるポスター発表を中心として交流を行いました。フォーマットには、「どのようなコラボレーションをしたいか」を明記する欄を設け、出会いのニーズが見えるようにするとともに、付箋で自由にコメントを残すことで、交流の促進を図りました。
2020年度はオンラインにて、「異分野meetup week」として開催期間5日間での研究交流を行いました。ポスター発表では、オンライン上でコメント機能や連絡機能を実装し、研究者同士の交流の促進を図りました。また、期間中に、各連携機関主催セミナー(6件)、研究交流サロン(3件)を組み込み、共同研究マッチングの場という意味に加えて、研究者のスキルアップや交流のためのイベントとしての意味をもたせました。
これらの研究交流の結果、女性研究者をリーダーとする連携機関間の共同研究(KNIT共同研究助成による)を、2020年度に13件、2021年度に14件生み出すことができました。
2021年度は、「異分野meetup」として、開催期間を3週間とし、KNIT共同研究助成採択テーマによる研究交流サロン、採択者交流会など、過去の交流会によって生み出された共同研究の発表と交流の場を中心に位置づけました。開催方法は2020年度に引き続きオンラインとし、ツールとして、次年度以降の無理のない継続に向けて、研究者による利用が広まってきたslack(ビジネスチャットツール)を用いることとしました。また、採択者によるポスター発表では、共同研究に興味がある研究者へのメッセージを記載してもらいました。
以上のように、連携機関で協働しての研究交流会を通じて、女性研究リーダーを生み出し、ロールモデルとして可視化することができました。それぞれの機関だけでは、出会えるロールモデルの人数もタイプも少ない中で、機関が連携しロールモデルのバリエーションを増やすことで、若手女性研究者のエンカレッジとリーダー育成、女性研究者のすそ野拡大と増員につながることが期待されます。
【以上の取組の成功に向けた留意点】 ★は該当する項目
A 戦略性:機関の経営戦略として位置づけている
B トップのコミットメント:機関のトップが牽引している
★C 取組体制の整備:実施責任者を置き、明確な実施組織等を整備している
D 成果目標:具体的で明確な目標等を設定している
E 双方向のコミュニケーション:幹部層と構成員のコミュニケーションを促進している
F 説明責任と透明性:外部評価委員会等を設置し、外部の意見を取り入れる体制としている