奈良先端科学技術大学院大学
特定地域型保育事業者として認可保育所を設置 音声読み上げ
掲載日:2025/9/17
1.事業所内保育所「咲いてく保育園 (NAIST daycare scitech)」を開設
奈良先端科学技術大学院大学は、2024年10月、子ども・子育て支援法に規定する特定地域型保育事業者に係る確認を自治体より得て、事業所内保育所(小規模型)「咲いてく保育園 (NAIST daycare scitech)」を開設しました。定員12名(従業員枠7名、地域枠5名)にてスタートしましたが、開所一年目となる2025年10月には従業員枠を増員させ、定員15名としました。
学内に保育所を設置することは本学の長年の願いでしたが、運営費用の負担が大きいことからなかなか実現しませんでした。このたび、大学の所在地である奈良県生駒市の協力を得られたことで、認可保育所として設置することができました。利用者は、学内の保育所運営会議の選考に内定をした場合、その後自治体の保育認定を受け、自治体の定める保育料を納めることで保育所を利用することができます。

保育所の玄関
2.教職員・学生のニーズを可視化する
事業所内保育所の設置準備にはおよそ2年を要しました。生駒市議会での承認を得るために市役所や関係機関に足を運び、若手研究者にとっての保育所の必要性や具体的な運営計画をプレゼンテーションしました。学長名で市長宛に要望書も提出しました。現場の状況を直接見てもらおうと保育所候補地を案内するなど、市役所の方々や関係者と具体的なイメージを共有する機会も積極的に設けました。一方で、少子化が進むなか新たな保育所の設置には懸念の声もありました。そのため、教職員・学生の保育ニーズをデータで示し、理解を得る努力を重ねました。認可を得られる見通しが立ってからは、運営委託事業者の意向を反映した保育所の設計となるよう、施設工事のスケジュールを調整しました。

園内の様子
3.急な発熱などにもすぐに対応できる

大学構内の緑地帯で遊ぶ子どもたち
【以上の取組の成功に向けた留意点】 ★は該当する項目
★A 戦略性:機関の経営戦略として位置づけている
★B トップのコミットメント:機関のトップが牽引している
★C 取組体制の整備:実施責任者を置き、明確な実施組織等を整備している
D 成果目標:具体的で明確な目標等を設定している
★E 双方向のコミュニケーション:幹部層と構成員のコミュニケーションを促進している
F 説明責任と透明性:外部評価委員会等を設置し、外部の意見を取り入れる体制としている