2020年11月25日 2020年度 近畿ブロックシンポジウム 音声読み上げ
2020年11月25日(水)にオンラインにて、全国ダイバーシティネットワーク組織2020年度近畿ブロックシンポジウム「コロナ禍における女性研究者の働き方 ~改めて男女共同参画&ダイバーシティ推進の原点へ~」を開催しました。
学校法人立命館総長・立命館大学長の仲谷善雄教授の開会挨拶では、「新型コロナウィルスの感染拡大は、世界の研究教育機関に大きな変化をもたらし、依然として収束の見通しがままならない状況が続いているなか、『コロナ禍における女性研究者の働き方』をテーマに、専門家の知見や事例を拝聴し、参加大学の様々な取組や課題を共有していければ」と述べられました。
講演に先立ち、文部科学省科学技術・学術政策局 有薗室長補佐(人材政策課人材政策推進室)よりご挨拶があり、本事業推進に伴う参画機関への期待が寄せられました。
当日は、全国ダイバーシティネットワークに参画している各地域ブロックの研究・教育機関等より、約100名の出席がありました。
一つ目の講演では、日本学術会議・前副会長であられた奈良女子大学副学長の三成美保先生により「コロナ禍における女性研究者の育成」についてお話いただきました。参加者から登壇者へ「ジェンダー統計と性別配慮」「採用と昇任に関するポジティブアクション」等に関する質問がありました。
二つ目の講演では、立命館大学教授の筒井淳也先生から「コロナ禍での家庭への負担と女性の労働」をテーマに、「男性的働き方を女性に求めることによる弊害と、男性の家庭参画の不足による女性への負担」について述べられました。
取組紹介では、大阪府立大学教授の細越裕子先生から、コロナ禍における初めてのオンライン科学実験として、関西科学塾での初めての取り組みをご報告いただきました。報告の中で、オンライン実習に伴い、実習テーマや内容の変更を行ったうえで、さらに双方向の対話や少人数での実施にしたことについて触れられました。
閉会挨拶では、立命館大学学長特別補佐・情報理工学部 田中特命教授より、12月14日に開催される全国ダイバーシティネットワークの中間総括となるシンポジウム「コロナ新時代を拓くジェンダー・ダイバーシティの実現に向けて」について紹介され、締めくくられました。
今後も参画機関の皆様が、研究環境を取り巻く様々な課題をテーマとして情報交換できる場を継続して設けていきます。
以上