北海道大学
外国人研究者と留学生の保活支援 音声読み上げなし
掲載日:2019/07/10
更新日:2023/12/22
北海道大学では外国人教員及び留学生が直近10年間で倍増しており、育児中の留学生も急激に増加しています。札幌市は隠れ待機児童が非常に多く、また構内2施設の事業所内保育所(定員計120名)にも待機が出ていることから、子どもを保育園に預けられずに大学に通えない留学生からの相談が増加してきました。
これらを根本的に解決するためには学内保育所の増設が考えられますが、用地確保と予算的な障壁は非常に高いものとなっています。そこで本学では、2015年度~2020年度において、有償の通訳ボランティアによる「保育園等への同行通訳支援」を行いました。外国人が認可保育園を探す際、行政窓口への訪問時や、保育園の見学・懇談会等の際に通訳者が同行してコミュニケーションを助けたり、時には保育園探しのアドバイスも(さりげなく)行う支援となっています。
この支援は積極的な学内広報を行っていないにも関わらず口コミで利用が広がり、これまでの3年間で約100件の利用があることから、需要の大きい有用な支援であると考えられます。
【以上の取組の成功に向けた留意点】 ★は該当する項目
A 戦略性:機関の経営戦略として位置づけている
B トップのコミットメント:機関のトップが牽引している
★C 取組体制の整備:実施責任者を置き、明確な実施組織等を整備している
D 成果目標:具体的で明確な目標等を設定している
E 双方向のコミュニケーション:幹部層と構成員のコミュニケーションを促進している
F 説明責任と透明性:外部評価委員会等を設置し、外部の意見を取り入れる体制としている