東北大学
小・中学生や高校生に対して科学の魅力を伝えつつ次世代の女性研究者を育成
[東北大学サイエンス・アンバサダー] 音声読み上げなし
掲載日:2019/03/28
更新日:2023/12/20
東北大学サイエンス・アンバサダー
東北大学サイエンス・アンバサダー(SA)は次世代の女性研究者を育成することを目的として、東北大学に所属する博士課程前期(修士)および後期(博士)の女子大学院生(性自認(心の性)が女性の方も含む)によって構成されています。年度毎に学内で公募され、総長に任命されます。小・中・高校生に対して科学の魅力を伝えつつ身近な女性研究者のロールモデルとしてセミナーやイベントに参加し、科学の魅力・研究のおもしろさを伝えています。また、男女共同参画に関わるシンポジウムやスキルアップ研修への出席などを通じて、サイエンス・アンバサダー自身の使命感を喚起するとともに、女性研究者としての意識醸成を行っています。
なお、東北大学サイエンス・アンバサダーの活動をもとに、各地で女子大学院生による次世代女性研究者育成の取り組みが発足しており、大阪府立大学理系女子大学院生チームIRISの地域における理系進路支援の取り組みが、第5回澤柳正太郎記念男女共同参画賞B賞(奨励賞)として表彰されました。
目的
- 小・中学生や高校生に対して科学の魅力を伝えつつ、身近なロールモデルとなることを通して次世代の研究者を育成
- 科学(自然科学・人文科学・社会科学)の研究に従事する使命感・責任感の醸成と、研究者の卵としてのスキルアップ
- 世代や分野を超えた女子学生・女性研究者ネットワークの構築
過去5年間のSA採用状況
平成30年度 60名(修士53名、博士 7名)
令和元年度 56名(修士43名、博士13名)
令和 2年度 48名(修士37名、博士11名)
令和 3年度 65名(修士48名、博士17名)
令和 4年度 53名(修士38名、博士15名)
出張セミナー・大学訪問
仙台南高校オンライン出張講演(オンライン)
(令和4年5月11日、担当サイエンス・アンバサダー2名、参加高校生280名)
秋田高校オンライン出前講義(オンライン)
(令和4年6月1日、担当サイエンス・アンバサダー1名、1回目:参加高校生56名、 2回目:参加高校生61名)
山形県立山形西高等学校・大学訪問(オンライン)
(令和4年12月23日、担当サイエンス・アンバサダー6名、参加高校生数68名)
この他、シンポジウム等を実施
科学イベント
木町通市民センター主催「わくわくキッズ2・ドキドキ夏休み実験」(対面)(令和4年8月6日、担当サイエンス・アンバサダー4名、参加小学生20名)
<参加SAの声>
・相手のことを考えて、相手の立場に立って、資料を作成し、イベントの構成を考えることは、日常にはない刺激的な機会となり、非常に勉強になりました。また、想像を基にした事前準備と当日の実践の場では全く違うスキル、対応が必要となることを痛感しました。
・わたしは将来理科教育に携わる仕事をしようと考えています。今回のような科学イベントに意欲があり参加してくれる子どもたちの実際の反応や理解度を直接知ることができる機会になり非常に参考になりました。他研究科のSAと一緒に協力してイベントを作り上げることも勉強になりました。参加者の感想を読んで、楽しんでくれたことを知り、今回の企画に参加できてよかったと思いました。
記事掲載
東北大学サイエンス・アンバサダー note
令和2年8月8日(土)より継続中
https://note.com/scienceangel
SAOGは国内外で活躍しています
- 大学・研究所・官公庁など
- 東北大学、九州大学、大阪大学、佐賀大学、国連大学、東京医科歯科大学、文部科学省、農林水産省、国土地理院、医薬品医療機器総合機構、日本原子力研究開発機構、国立極地研究所、科学捜査研究所、産業技術総合研究所、シカゴ大学(アメリカ)、IGB-Berlin(ドイツ)、ルーヴェン・カトリック大学(ベルギー)、高等専門学校教員、高校教員など
- 民間企業など
- 製薬、食品、自動車、化粧品、医療機器、化学、繊維メーカーなど、国内外多数の企業に就職
【以上の取組の成功に向けた留意点】 ★は該当する項目
A 戦略性:機関の経営戦略として位置づけている
★B トップのコミットメント:機関のトップが牽引している
★C 取組体制の整備:実施責任者を置き、明確な実施組織等を整備している
D 成果目標:具体的で明確な目標等を設定している
★E 双方向のコミュニケーション:幹部層と構成員のコミュニケーションを促進している
F 説明責任と透明性:外部評価委員会等を設置し、外部の意見を取り入れる体制としている
問合せ先
東北大学 DEI推進センター