新潟大学
新潟から全国へ ダイバーシティ意識改革への挑戦 音声読み上げ
掲載日:2019/03/28
更新日:2023/12/18
全学委員会「ダイバーシティ推進委員会」の発足
本学が最初に取り組んだ全学改革は「ダイバーシティ推進委員会」の設置でした。これは、独法化以降、本学で初めて新設された全学委員会であり、「性別、年齢、国籍、障がいの有無などの属性の違いで差別することなく、多様性を受け入れ、互いを尊重し合いながら、全構成員の協働を通して、各個人が活躍できる組織の実現」を目指すものです。
平成22年に行われた男女共同参画宣言とともに、この方針が本学のダイバーシティ推進の柱となっています。
大学執行部と教職員との対話を軸に ―「トップ懇談会」の開催 ―
ポジティブ・アクションや女性の上位職登用などの人材多様化の推進を、組織の活性化につなげるには、大学執行部から部局の教職員までの幅広い構成員の理解が不可欠です。そこで、「本学にとって必要なダイバーシティとは何か」、まずは、学長・理事などのトップと構成員が対話をすることから始めました。本音で語り合う会とするため、参加者による事前の打合せ、各回のゲスト(学長や理事)への懇談テーマの事前送付、記事化の際の配慮など様々な工夫をしています。
1時間を超える懇談は毎回盛り上がり、参加者にとっても、組織にとっても、それぞれの立場でダイバーシティ推進を考える重要な場となっています。
ワールド・カフェ形式の管理職向けFD
意識改革でのチャレンジの一つは、管理職向けFDにも「対話」を取り入れたことです。通常の格式高い会議とは異なり、受付でのくじ引きから始まるワールド・カフェ形式のFDでは、「女性教員を増やし、活躍させ、定着させるために、本学で何ができるか?」をテーマに、学外講師から講演を拝聴した後、課題と解決策につながる好事例を共有しています。
部局によって違っていい男女共同参画行動計画
本学の教員組織は、人文社会系、自然科学系、医歯学系の3つの分野に分かれています。
分野によって、在籍する教員の性別や年齢の構成比も異なれば、ダイバーシティに関する課題や解決方法も異なります。全学一丸となってダイバーシティを進めるため、学系等の人事単位組織の実情を反映させた具体的な行動計画の立案と全学委員会での各行動計画の共有に力点をおいています。
現在、ダイバーシティ推進委員会の下、第3期中の部局行動計画について、定期的な女性教員比率のモニタリングと、年1回の活動報告を行っています。
全構成員のダイバーシティ意識改革があってこそ
本学では、育児や介護を抱える男性教職員や、キャリアに悩むポスドク、性的マイノリティによる生きづらさを感じている方などへの支援についても取り組んでいます。
「全構成員の働き方」に焦点を当てることによって、まさに多様な構成員から声が届くようになりました。
こうした取組を通じてさらに全学の意識改革を促進し、女性活躍推進への理解を広げることを目指しています。
【以上の取組の成功に向けた留意点】 ★は該当する項目
A 戦略性:機関の経営戦略として位置づけている
★B トップのコミットメント:機関のトップが牽引している
C 取組体制の整備:実施責任者を置き、明確な実施組織等を整備している
D 成果目標:具体的で明確な目標等を設定している
★E 双方向のコミュニケーション:幹部層と構成員のコミュニケーションを促進している
F 説明責任と透明性:外部評価委員会等を設置し、外部の意見を取り入れる体制としている
G その他(部会で取り扱う議題内容を吟味し、部会の回数を減らす等の負担を軽減することにより、協力教員の自発的な協力を促進している)
問合せ先
新潟大学 経営戦略本部ダイバーシティ推進センター
〒950-2181 新潟市西区五十嵐2の町8050番地
Tel: 025-262-7570 Fax: 025-262-7259