福井大学
福井大学における女性活躍推進等の取組について 音声読み上げなし
掲載日:2019/08/30
更新日:2023/12/18
はじめに
福井大学ダイバーシティ推進センターは、本学理事がセンター長を務め、さまざまなバックグランドを有する学生、教職員等が安心・安全に学び、研究し、働くことのできる大学を目指し、一人一人が豊かに、自分らしく輝くための支援に取り組んでいます。
ライフイベント期間中の研究者への支援体制
ライフイベント期間中にある研究者が、妊娠、出産や育児、介護等と研究活動を両立できるよう、さまざまな支援を行っています。
● 研究支援者の配置・雇用等に係る経費の助成
支援を受けた研究者は、研究支援者として研究の円滑な実施に必要な者を雇用することができます。
● 病児保育施設等の利用料に対する費用の助成
病気治療中又は病気回復期にある子を保育施設に預ける場合、子ども1人につき年度内12回を上限に、利用料金の半額(1日1,000円を上限)を助成しています。
● 学内保育園の設置
附属病院に併設しており、医療従事職員の利用をはじめ、急な保育希望にも柔軟に対応できるよう、夜間保育を拡充しています。
専門分野を越えて情報交換できる相談体制
教育・研究やワーク・ライフ・バランスの向上を支援するための相談体制の整備にも力を入れています。
● メンター制度
自身も研究やライフイベントを経験してきた女性研究者活動相談員や女性研究者活動支援部門のアドバイザーがメンターとなって、女性研究者及び女子学生のさまざまな相談に応じています。
● 育児・介護コンシェルジュ
教職員のライフイベントに際して、学内手続きの対応部局などを紹介したり、県内の地方自治体の対応部局や相談窓口を案内するコンシェルジュを設置しています。
● 研究者交流サロン
定期的にランチミーティングを開催し、立場の異なる参加者が、日頃感じている子育ての悩みや仕事と家庭の両立、自身のキャリア形成などを気軽に話し合える場となっています。特に、女性研究者の少ない工学系分野では、本学の卒業生であり現在は地元企業の女性研究者をアドバイザーとして迎え、ワーク・ライフ・バランスの向上を支援しています。
学内の意識改革推進と啓発活動
女性活躍推進等についての理解や知識を深め、学内の意識改革を図るための活動にも積極的に取り組んでいます。
● 全学シンポジウム
個人の多様性を尊重し、誰もが安心して自らの能力を発揮できる教育・研究・労働環境の実現に向けた意識改革や啓発を目的として、年1回テーマを決めてシンポジウムを開催しています。また、シンポジウムは、学内だけでなく広く一般にも公開しています。
● 男女共同参画推進功労者表彰制度
男女共同参画の推進や優れた研究活動を行った研究者を表彰しています。
● 活動報告・情報提供
ニュースレターを定期的に発行し、活動を広報することで、学内の意識改革や情報提供に取り組んでいます。
また、オープンキャンパス等でパネル展示を行い、高校生や保護者の方を対象に、女性研究者ロールモデルや支援事業を紹介し、女性の少ないイメージのある理系部門においても女性が活躍し輝けるモデルケースを広報しています。
事業主行動計画
将来、女性リーダーとなり得る研究者の増加を推進するとともに、女性リーダー育成のための土壌を醸成するため、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」に基づき事業主行動計画を策定し、女性教員の在職比率22%以上の達成を目指しています。
【以上の取組の成功に向けた留意点】 ★は該当する項目
★A 戦略性:機関の経営戦略として位置づけている
★B トップのコミットメント:機関のトップが牽引している
★C 取組体制の整備:実施責任者を置き、明確な実施組織等を整備している
★D 成果目標:具体的で明確な目標等を設定している
E 双方向のコミュニケーション:幹部層と構成員のコミュニケーションを促進している
F 説明責任と透明性:外部評価委員会等を設置し、外部の意見を取り入れる体制としている