国立循環器病研究センター
「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(先端型)」による国際的に活躍する女性研究者の支援と上位職登用の一層の推進活動 音声読み上げ
掲載日:2019/09/10
国立循環器病研究センター ダイバーシティ人材育成支援室は、センター職員・研修生や研究者のため、マタニティ支援・育児及び介護支援に関する情報を播種すること、また、来日する外国人客員研究員・研修生や派遣研究者のため、働きやすい住みやすい環境に関しての情報を提供することなどを通じて、多様性に富んだ個人の能力を最大限に活かせる職場作りを目的に設立されました。
2018年度からは、文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(先端型)」として選定され、(1)海外派遣等を通じて女性研究者の研究力を向上させる、(2)ポジティブ・アクションのもと、女性研究者の新規採用、上位職への登用を推進する、(3)外国人研究者支援、働き方と医療安全のための取り組みを行う、という目標の下、より広いダイバーシティ研究環境の形成を図っています。
2018年度は、「新規上位職助成」「長期・短期海外派遣助成」「国際共同研究助成」につき全11課題の研究助成を行い、2019年8月に第1回ダイバーシティ研究助成報告会を行いました。
2018年度ダイバーシティ研究助成報告会
2018年度文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(先端型)」により助成を受けた研究の成果報告会を、2019年8月6日に行いました。
国立循環器病研究センターは、2019年6月に大阪府吹田市岸部新町に移転し、新病院も7月1日に開院しました。産学連携の場として、新たにオープンイノベーションセンターが開設され、その中に、臨床従事者・研究者交流の一層の活発化を目指した「サイエンスカフェ」が併設されています。成果報告会は、そのサイエンスカフェの会議室で開催されました。普段、研究室や医局で少数派の女性が、報告会では大勢を占め、和んだ雰囲気の中で進行しました。
2018年度の研究助成は「新規上位職助成」「長期・短期海外派遣助成」「国際共同研究助成」があり、全11課題の中5課題の成果について、主任研究者より報告がありました。すべて「循環器」がキーワードの研究ですが、研究内容も非常にダイバーシティに富んだもので、活発な質疑応答が行われました。
会の最後には、国立循環器病研究センター理事長特命補佐の寒川賢治先生より、助成研究成果を高評するとともに、「今後一層、ダイバーシティ人材育成推進室の使命を果たし、センターの、ひいては循環器病研究の発展に寄与してほしい」との激励を頂き、会は盛況のうちに終わりました。
【以上の取組の成功に向けた留意点】 ★は該当する項目
A 戦略性:機関の経営戦略として位置づけている
B トップのコミットメント:機関のトップが牽引している
★C 取組体制の整備:実施責任者を置き、明確な実施組織等を整備している
★D 成果目標:具体的で明確な目標等を設定している
E 双方向のコミュニケーション:幹部層と構成員のコミュニケーションを促進している
F 説明責任と透明性:外部評価委員会等を設置し、外部の意見を取り入れる体制としている