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日本学術振興会 多様性イノベ委員会
セブンシーズ The Seven Sees~多様性をイノベーションに繋ぐ個人及び環境要因の評価~ 音声読み上げ


掲載日:2021/03/18

日本学術振興会 研究開発専門委員会「多様性をイノベーションに繋ぐ要因の研究と新たな評価法の提案」に関する研究開発専門委員会の取り組み

「多様性をイノベーションに繋ぐ要因の研究と新たな評価法の提案」委員会(設置期間2018.4.1~2021.3.31)は、日本学術振興会学術の社会的連携・協力の推進事業「研究開発専門委員会」のひとつです。女性研究者採用割合の数値目標の設定を補完するためには、透明性のある質的な評価指標が求められています。本委員会は過去にイノベーションに寄与した女性研究者・技術者の事例を質的に解析し、共通したイノベーション寄与要因を指標化しました。産学界が女性研究者・技術者のみならずあらゆる多様な人材の能力を生かす多角的な仕組みと透明性のある評価制度のためのポジティブ・アクションを具体化するために、基礎となる指標提案を目指しています。

セブンシーズ The Seven Sees~多様性をイノベーションに繋ぐ個人及び環境要因の評価~について

イノベーションに寄与した女性研究者・技術者にインタビューを行い、テキストデータをカテゴリ化して7つの個人及び環境要因を抽出しました。1) 研究に対する態度、2) ネットワーク異分野融合、3) 経験への開かれ、4) モチベーション動機、5) 心理的安全性、6) リーダーシップ「目利き」、7) 目的と手段の整合。これらの7要因についての到達度を示す詳細な評価観点を示し、尺度は萌芽期 emerging→発展途上 developing→卓越 distinguishedの3段階としてセブンシーズ The Seven Sees~多様性をイノベーションに繋ぐ個人及び環境要因の評価~をオンラインに公開しています。同意を頂いて集積した回答データを後日に委員会で解析しセブンシーズThe Seven Seesを改善していく予定です。

取組の効果、今後の展望

セブンシーズThe Seven Seesはインクルーシブイノベーション創出のための個人および環境の準備状態が今現在どの程度なのかを11ページの質問に答えることで可視化できます。女性研究者・技術者個人が回答するだけでなく、組織・チームのリーダーである管理者が回答することで組織・チーム内の相互理解を深めることにも利用できます。回答を終えると結果ページが表示されるので、ページのURLを保存しておけば後日にも繰り返し回答を確認することが出来るようになっています。個人や環境がどの段階なのかを知ることで、7つの要因について改善するため組織やチームの数値だけでは見えていない必要なアクションが明確になります。

【以上の取組の成功に向けた留意点】 ★は該当する項目
 A 戦略性:機関の経営戦略として位置づけている
 B トップのコミットメント:機関のトップが牽引している
 C 取組体制の整備:実施責任者を置き、明確な実施組織等を整備している
 D 成果目標:具体的で明確な目標等を設定している
 E 双方向のコミュニケーション:幹部層と構成員のコミュニケーションを促進している
★F 説明責任と透明性:外部評価委員会等を設置し、外部の意見を取り入れる体制としている

日本学術振興会研究開発専門委員会 ホームページ


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