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呉工業高等専門学校
呉高専女子学生広報部の活動~MECA女養成プロジェクト~ 音声読み上げ


掲載日:2022/02/25(更新予定)

呉工業高等専門学校では、女子学生自らが呉高専女子学生広報部(MECA女養成プロジェクト)を組織し、女子学生を増やす取組と、理系進路選択をする小・中学生を増やすことを主たる目的とした活動を展開しています。以下は、この活動を支援する校内組織図と主な活動内容です。

<組織図>

図1 呉高専女子学生広報部に係る校内組織図

<活動内容>
*コロナ禍により令和2、3年度には実施できていない取組有り
8月 女子中学生なんでも相談会(第1回学校見学会来場中学生向け工作教室
および相談会の実施)
9月 広島県建設産業課主催 女性技術者と女子学生の交流会
10月上旬 広島県建設産業課主催建設フェアへの出展(小中学生向け工作教室の実施)
11月上旬 女子中学生なんでも相談会(第2回学校見学会来場者向け工作教室および
相談会の実施)
12月上旬 呉高専主催びっくりワクワクサイエンスショーへの出展(小中学生向け
工作教室の実施)
12月 高専女子フォーラムへの参加(企業および女子中学生に向け女子高専生
の活動をPR)
1月 女性技術士と女子学生の懇話会「技術サロン」の開催(日本技術士会中国
本部・呉高専共催)
   
<背景・取組成果等>

2013年度(平成25年度)に、男女共同参画推進室の下部組織として女子学生広報部が発足しました。(図1参照)これを機に、女子学生自身のキャリアアップと女子中学生への広報活動を同時に行う取組がさらに盛んとなり、現在はその9年目を迎えています。表1「本科女子学生比率の変化」に見られる通り、着実に本校における女子学生比率は目標の数値に近づいていっています。2015年度(平成27年度)にスタートした課題解決型授業「インキュベーションワーク」の下で、「MECA女養成プロジェクト」(「MECA女=メカじょ」は機械工学、電気情報工学、環境都市工学、建築学を表す英語の頭文字をとったもの)のテーマが立ち上げられ、これが現在では女子学生広報部の母体となっています。さらに、2018、2019年度(平成30、31年度)には科学技術振興機構(JST)女子中高生の理系進路選択支援事業「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」(代表機関:新居浜高専、協力機関:宇部高専、呉高専)にも参画し、商業施設に赴いて小中学生対象の工作教室を開催するとともに、本校の各種イベント(学校見学会、びっくりわくわくクリスマスサイエンスショー)においても小中学生向け工作教室を行っています。こうした工作教室開催の折には、上掲のJSTのプログラムの一環として共同で制作した高専について紹介するパンフレット「輝く!!高専女子」を配り、高専の知名度を高めるための広報活動に取り組んでいます。

表1 本科女子学生比率の変化
2017年度(H29年度) 2021年度(R03年度)
女子学生比率 20.1% 23.5%
機械工学科 7.2% 7.2%
電気情報工学科 8.5% 9.5%
環境都市工学科 24.3% 29.7%
建築学科 39.6% 47.3%

こうした女子学生の活動の拡がりの背景として、上掲組織図にもある通り、女子学生の活動を支援する充分な学内支援体制が整備されていることが挙げられます。また、公益社団法人日本技術士会中国本部や広島県産業課のご協力により、女子学生のキャリア意識を高めるための女性技術者と女子学生の交流会が開催され、女子学生がエンジニアとして社会にはばたくためのロールモデルの提示やワークライフバランスに関する教育を行うことができていることも、女子学生広報部が長きにわたって継続できている所以です。

【以上の取組の成功に向けた留意点】 ★は該当する項目
  戦略性:機関の経営戦略として位置づけている
  トップのコミットメント:機関のトップが牽引している
取組体制の整備:実施責任者を置き、明確な実施組織等を整備している
  成果目標:具体的で明確な目標等を設定している
双方向のコミュニケーション:幹部層と構成員のコミュニケーションを促進している
  説明責任と透明性:外部評価委員会等を設置し、外部の意見を取り入れる体制としている

問合せ先
呉工業高等専門学校


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