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広島大学
産学官ダイバーシティ推進協議会の創設・推進、 博士課程後期合格者の入学料不徴収、キャリア・アドバンスメント・プロジェクト研究員の採用及び公募 音声読み上げ


掲載日:2022/03/31
更新日:2023/09/27

[産学官ダイバーシティ推進協議会の創設・推進]

本学は、文部科学省 平成29年度(2017年度)科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」に採択され「国際型ダイバーシティ研究環境実現プログラム」を実施しています。
本事業を推進するにあたり、広く地域の知見を集め、かつ地域・全国へ情報発信するため、平成29年(2017年)11月に「産学官ダイバーシティ推進協議会」を組織し、運営しております(Figure1)。

産学官ダイバーシティ推進協議会実施体制図

Figure1. 産学官ダイバーシティ推進協議会実施体制図

運営委員会は本事業を全体統括し、その下に設置された4つのタスクフォースが、広島大学の関係部署の協力のもと、各取組を実施しています。タスクフォースには代表機関、共同実施機関だけでなく、地域の官公庁や民間企業がメンバー機関として参画しており、多様な機関が推進する取組の共有や意見交換等の場にもなっています。メンバー機関は事業開始時の22機関でしたが、令和3年(2021年)8月27日現在47機関に拡充し、優れた仕組みや取組を地域に普及させています。

[博士課程後期合格者の入学料不徴収]

たとえば、タスクフォース1「ダイバーシティ研究環境整備強化」の取組として、博士課程後期合格者の入学料不徴収制度を実施しています。この制度は研究活動を中断中の修士の学位を有する女性で、本学において研究を再開することを希望し、本学の博士課程後期を受験して合格した者の入学料を不徴収とする経済的支援を実施する制度です。
平成31年(2019年)4月には6名に入学料不徴収を実施し、令和2年(2020年)4月には1名に入学料不徴収を実施しました。

[キャリア・アドバンスメント・プロジェクト研究員の採用及び公募]

また、タスクフォース1「ダイバーシティ研究環境整備強化」の取組では、キャリアを中断している博士号を有する女性のキャリア再開支援及び広島大学に在籍する研究者の配偶者の研究継続・再開・同居をサポートする「キャリア・アドバンスメント・プロジェクト研究員(CAP研究員)」制度を実施しています。この制度ではフルタイムとパートタイムで異なる対象者に公募を行っており、フルタイムはキャリア中断中の博士号を有する女性を対象に、研究継続を断念した女性研究者の研究活動の再開とキャリア形成を促進することを目的に実施し、平成31年(2019年)4月に1名、令和2年(2020年)4月に1名のCAP研究員(フルタイム)を採用しました。パートタイムは本学に在籍する研究者の配偶者(性別不問)で、配偶者の就職により自身のキャリアを断念した研究者のキャリア継続・再開を促進することを目的に実施し、平成31年(2019年)4月に2名のCAP研究員(パートタイム)を採用しました。

いずれも、女性研究者を増やす取組で、文部科学省 平成29年度(2017年度) 科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」の中間評価においても優れた取組の1つとして評価されています。

本取組はこちらもご参照ください。

【以上の取組の成功に向けた留意点】 ★は該当する項目
戦略性:機関の経営戦略として位置づけている
トップのコミットメント:機関のトップが牽引している
取組体制の整備:実施責任者を置き、明確な実施組織等を整備している
成果目標:具体的で明確な目標等を設定している
双方向のコミュニケーション:幹部層と構成員のコミュニケーションを促進している
説明責任と透明性:外部評価委員会等を設置し、外部の意見を取り入れる体制としている

=追記=
「国際型ダイバーシティ研究環境実現プログラム」(2017年度文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」採択の本学プログラム)は、2022年度をもって事業期間を終了しましたが、産学官ダイバーシティ推進協議会は、その後もダイバーシティ推進連絡会として継続するなど、引き続き、地域産学連携による女性研究者の活躍支援に取り組んでいます。(2023/9/27追記)


問合せ先

広島大学 男女共同参画推進室


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